□ポイント■
○学生がキャンパスライフを充実して過ごせるよう、学内の一部施設で生理用品を無料配布
○補充等の管理は、トイレットペーパーと同様に定期的に補充
○学業と生活をサポートする環境整備を今後も継続
中央大学は、多摩キャンパスの一部施設で生理用品の無料配布を試験的に開始した。同大では、2017年10月に「中央大学ダイバーシティ宣言」を公表し、同大がすべての人々に、平均な学修環境や職場環境を提供すると明言した。
この宣言に基づき、同大のダイバーシティ推進は、①障害学生等支援、②ジェンダー・セクシャリティ、③グローバル―の三つの領域で進められている。
同大ダイバーシティ推進の重要なテーマは、多様な構成員の「環境整備」。今回、同大学生らがキャンパスライフを充実して過ごせるよう、学内の一部施設で生理用品の無償配布を実施している。
配布にあたっては、はじめに多摩キャンパスの女子トイレと多目的トイレに設置し、希望者は必要なときに必要な分を気兼ねなく利用できる。アンケートではすでに、これまで実際にキャンパス内で困った経験や、友人にも知らせたい、もっと大学全体に広めてほしいなどの感想が寄せられている。
生理用品配布のほかに、中央大では、学生・教職員にジェンダー・セキュリティ(性のあり方)への理解を深めてもらうため、啓発冊子を作成。この4月から配布している。同大ダイバーシティセンターには、専門のコーディネーターを配置。性別、性自認、性的指向に関することなど、学内の困りごとに相談対応している。
中央大では、誰もが安心して過ごせるキャンパスとなるために、多様な構成員の学業と生活をサポートする環境整備を今後も継続して実施することとしている。