スポーツ庁では、〝働き盛り世代〟のスポーツ実施を促進し、スポーツに対する社会的機運の醸成を図ることを目的として、従業員の健康増進のためにスポーツ活動の促進に積極的に取り組む企業を「スポーツエールカンパニー」として認定している。1月26日に、「スポーツエールカンパニー2022」として685社、このうち5年連続で認定を受けた74社を初めて『ブロンズ』認定した。(平成29年認定217社、平成30年認定347社、令和元年認定533社、2021年度認定623社)
スポーツ庁が実施した世論調査では、成人の週1回以上のスポーツ実施率は59.9%(令和2年度)だが、20代~50代の〝働き盛世代〟のスポーツ実施率は全体の平均よりも低くなっている。20代58.2%、30代55.1%、40代52.8%、50代54.2%。
これらの世代では、仕事や家事・育児によりスポーツを実施する時間がないことを理由に挙げる人が多く、健康的なライフスタイルを定着させるためには、一日の大半を過ごす職場で、スポーツに親しむきっかけづくりを進めていくことが重要。
自宅でできる運動の動画や情報配信
今回の申請では昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた在宅勤務による従業員の運動不足やコミュニケーションの減少による心身の不調を予防・軽減する観点から、自宅でもできる運動の動画や情報の配信等の取組が多数みられた。さらに、ウェアラブルデバイスやスマートフォンのアプリを利用した運動の取組が報告された。
また、今回から同制度に連続して5年以上認定を受けた企業には、認定期間等に応じて異なる認定マークの色及び呼称を付与することとし、今年度は74の団体が5年連続認定企業として『ブロンズ認定』された。
スポーツ庁では、制度により、従業員がスポーツに親しめる環境づくりを進める企業の社会的評価が向上することで〝働き盛り世代〟をはじめとして、国民全体のスポーツ実施率の向上につなげることとしている。