農研機構は、農業データ連携基盤WAGRIを通じて利用できる「NARO生育・収量予測ツール」に露地野菜6品目、キャベツ、レタス、ブロッコリー、ホウレンソウ、タマネギ、葉ネギの生育予測APIを追加し、公開した。1月10日から試験利用の登録を開始している。試験利用の登録から1年間は、WAGRI会員としての利用料のみでこのAPIを無料で利用できる。
農研機構では、施設野菜品目のトマト、パプリカ、キュウリについて、生育・収量を予測するためのWeb APIを開発しており、WAGRIに実装された「NARO生育・収量予測ツール」として先行して生育予測データの提供を行っている。
今回実装された露地野菜の生育予測APIは、「NARO生育・収量予測ツール」に対応品目のラインナップを追加するもの。露地野菜の主要な6品目であるキャベツ、レタス、ブロッコリー、ホウレンソウ、タマネギ、葉ネギを選択できる。
栽培管理システム等の開発や運用を行うICTベンダーは、このAPIを利用することで生育予測の機能を自社のシステムに組み込めるようになる。また、民間企業や法人等は、このAPIが提供するデータに対応した栽培管理システム等を利用することで、6品目について全国どこでも生育予測が行えるようになる。さらに、ほ場作付計画の策定や取引先への出荷予測情報の提供などが実現可能になる。