2024年7月19日 SOMPO×RIZAPが始動 トレーナーが介護現場へ 利用者も職員も活用可能に

SOMPOホールディングスとRIZAPグループが協業を始める。これはSOMPOケアの介護現場にも変革をもたらしそうだ。

先月、両社は資本業務提携を結んだと発表。双方の商品・サービスを組み合わせて相乗効果を生み出すとした。顧客基盤やデータを連携させ、新たな健康サービスの開発などにもつなげていく計画だ。RIZAPはSOMPOから約300億円の出資を受ける。

両社は7月1日に共同で記者会見を開催。協業の狙いや当面の事業戦略などを明らかにした。具体策の1つに、「SOMPOケア×chocoZAP」による〝新しい介護の提案〟が含まれている。

「高齢者を元気にするアクティビティ、リハビリ、機能訓練などのレベルを更に上げていきたい」。SOMPOホールディングスの奥村幹夫社長はこう話した。

SOMPO×RIZAP共同記者会見(1日)

chocoZAPのトレーナーを介護現場へ派遣し、自立支援・重度化防止の効果を高めることを想定。在宅介護サービスの利用者が、近隣のchocoZAPの施設を使えるようにすることも構想している。

両社は今月からより詳細な検討を始める。利用者の家族や介護現場の職員も、資本業務提携の恩恵を得られるようにしていく。chocoZAPを特別優待で手軽に使えるようにし、満足度のアップや処遇改善、職場環境の向上などにつなげていくプランを披露した。

RIZAPグループの瀬戸健社長は会見で、「介護が必要な高齢者の方々が、毎日楽しく前向きにお過ごし頂ける新しい介護の形を実現できるのではないか」と説明。「chocoZAPのカラオケや美容、ネイルなどの機能・設備もうまく活かしたい。日々の生活がより活動的に、より開かれていくようなサービスを付加していきたい」と意欲をみせた。

提携の柱となるchocoZAP


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