ケアプランの作成を支援するAIの開発を担うNDソフトウェアは7日、CDIのAIを使ったケアマネジメント支援サービス「SOIN(そわん)」と自社の業務支援ツール「ほのぼのNEXT」が連携したと発表した。
居宅介護支援事業所向けの「在宅ケアマネジメント基本システム(AI)」として新たにリリースする。利用者の将来を予測することなどができるため、自立支援・重度化防止に効果的なケアプランの作成に役立つほか、経験の少ない新人ケアマネの教育ツールとしても利用できるという。
今回採用された「SOIN(そわん)」は、要介護度区分が維持・改善した人の使っていたサービスプランの中から、入力されたアセスメント・データをもとに利用者と容態が似ている人を検索。約1年後の状態改善の可能性が高いものを提案する仕組みになっている。
さらに、認定調査票や居宅サービス計画ガイドラインに記された利用者の状態が、ケアマネの立案した利用票・提供票のプランによっておよそ1年後にどうなるか、要介護度の状態予測を示す機能も装備。ユーザーは必要なデータを入力し、「AI予測」のボタンをクリックするだけで、要介護度のほか体や動作の項目ごとに改善・維持・悪化の予測度合いを一目で確認することができる。
NDソフトウェアは、ケアマネがAIケアプランを利用することで、AIの持つ膨大な過去の経験(集合知)と個人がそれぞれ積み上げてきた知識・経験が組み合わさり、より根拠や説得力のあるケアプランの策定が可能になると主張。また、ケアプランが改善志向になっているかのチェックや、業務に関する新たな気づきが得られることなどで、質の高い自立支援型ケアマネジメントの実践に繋げることが期待できるとしている。