大塚商会とワイズマン、やさしい手の3社は今月から、科学的介護総合支援プログラム「キボウ」の販売を開始した。
介護保険の新たなデータベース「LIFE」の活用をトータル的にサポートするソリューション。介護報酬の関連加算のより効率的な取得などが可能となるよう、DX(デジタルトランスフォメーション)の基盤作りから介護現場を後押しする。慢性的な人手不足を背景としたニーズの高まりを念頭に、介護職の負担軽減や働く環境の改善にもつながるとPRしていく。
例えばWi-Fiの導入、スマホ・タブレットの準備、運用の合理化、業務フローの改善、人材配置の見直しなど、LIFE活用にあたり求められる一連のタスクにコミットする。インフラ構築からコンサルティングまでを幅広く、ワンストップで担うサービスは業界初だという。
3社のうちワイズマンが、LIFE活用に欠かせないデータ整備などに対応した「ワイズマンシステムSP」を提供する。やさしい手はこれまでの事業展開で蓄積したノウハウをベースに、日々の運用や業務フローの最適化に向けた助言などを行っていく。
大塚商会がこれらを有機的に組み合わせるプラットフォームを形成する。アセスメント、計画、サービス実践、モニタリングなど、様々なシーンで生じる高齢者の情報を一元的に管理する仕組み作りも含め、全体を1つのパッケージとして現場へ提供していく。
大塚商会の担当者は、「介護現場を支える職員の方々は、人手不足もあって日々の業務で非常に忙しい。皆さんがなかなか手を出しにくい部分を我々がサポートできれば」と説明。「システムも連携が重要。関連する他の企業などとも力を合わせ、ご利用者様の満足や職員の方々の笑顔につながる生産性向上の実現に貢献したい」と話している。