文部科学省が取りまとめた平成30年度入学者選抜状況によると、新たにAO入試を実施する大学が前年度比6校増の85大学(240学部)で、実施率は50.3%と初めて半数を超えた。推薦入試の実施するのは同2校増の162大学(467学部)に達し、実施率は95.6%となっている。
詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接等を組み合わせることによって、入学志願者の能力・適性や学習に対する意欲、目的意識等を総合的に判定するAO入試を実施する85大学のうち、国立は56大学(68.3%)192学部(48.1%)、公立は29大学(33.3%)48学部(24.9%)。
高校長の推薦に基づき、原則として学力検査を免除し、調査書を主な資料として判定する推薦入試を実施する162大学のうち、国立は77大学(93.9%)286学部(71.7%)、公立は85大学(97.7%)181学部(93.8%)。
新たにAO入試を実施する国立大学・学部は、北海道大(総合入試 文系、総合入試 理系)、山形大(農)、茨城大(工、農)、千葉大(法政経、工、園芸)、富山大(都市デザイン)、豊橋技術科学大(工)、広島大(情報科、法)、徳島大(薬)、香川大(創造工)、九州大(共創)。
新たにAO入試を実施する公立大学・学部は、首都大学東京(人文社会、経済経営、理)、横浜市立大(データサイエンス)、都留文科大(教養)、長野大(社会福祉、環境ツーリズム、企業情報)、愛知県立芸術大(美術、音楽)、大阪市立大(文、生活科)、高知工科大(システム工学群)
新たに推薦入試を実施する国立大学・学部は、埼玉大(教養、経済)、東京医科歯科大(歯)、一橋大(経済、法、社会)、富山大(都市デザイン)、岡山大(教育)、広島大(経済、薬、生物生産)、香川大(創造工)、九州大(共創)、琉球大(人文社会、国際地域創造)。
新たに推薦入試を実施する公立大学・学部は、首都大学東京(人文社会、法、経済経営、理)、横浜市立大(データサイエンス)、都留文科大(教養)、長野大(社会福祉、環境ツーリズム、企業情報)、島根県立大(看護栄養、人間文化)、山陽小野田市立山口東京理科大(薬)。