12月16日に「第4回食品ロス削減全国大会」が開催される。
このイベントは、食品ロス削減に向けた全国的な機運の醸成を図るため、毎年食品ロス削減の日である10月30日を中心に開催されてきた。今回も、10月30日と31日の2日間、富山県にて開催される予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響を勘案し、12月に「使いきり 食べきり すっきり エコライフ」をテーマに、富山県、全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会の主催、農林水産省、消費者庁、環境省の共催で、富山県で開催されることとなった。
先進的な取組を行う富山県で開催
富山県では、G7富山環境大臣会合で採択された富山物質循環フレームワークを踏まえ、「富山県食品ロス・食品廃棄物削減推進県民会議」を設置し、全県的な県民運動「とやま食ロスゼロ作戦」を展開している。今年4月には、持続可能な社会の実現を目指すため、全国に先駆けて「富山県食品ロス削減推進計画」を策定し、その取組を推進している。今回の「食品ロス削減全国大会」は、こうした取組のより一層の加速化を図ることも目的の一つとしている。
― 当日のプログラム ― 基調講演、トークセッション、展示
当日は、富山県民会館を会場に、食品ロス削減のための基調講演として、食品ロス問題ジャーナリストの井出 留美氏が「賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか」をテーマに講演を行う。
また、「地域で挑む商慣習の見直し~食品ロス削減に向けて~」をテーマとしたトークセッションが行われる。北陸コカ・コーラボトリング(株)代表取締役社長の井辻 秀剛氏、北陸中央食品(株)代表取締役社長の澤田 佳宏氏、アルビス(株)代表取締役社長の池田 和男氏、全国地域婦人団体連絡協議会会長、富山県婦人会会長の岩田 繁子氏、全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会会長の崎田 裕子氏がパネリストとして参加する予定。コーディネーターは(一社)日本有機資源協会会長で東京農業大学名誉教授の牛久保 明邦氏が務める。
このほか、食品ロス削減の取組に関する自治体・団体の活動を紹介するパネル・ブース展示も行われる。
現在、参加者の募集が行われている。期間は12月2日まで(必着)。ウェブでも参加・視聴することができる。