厚生労働省は14日、2015年の「介護サービス施設・事業所調査」の結果を公表した。
調査は昨年10月1日時点の状況をまとめたもの。サービスごとの事業所数をみると、通所介護が今回も過去最多を更新している。初めて4万件を超えた前年から1746件増え、4万3406件まで拡大した。ただし伸び率は、前年(9.3%)や2013年(11.8%)の半分以下の4.2%まで縮小。基本報酬が大幅に引き下げられた介護報酬改定が影響したとみられる。
■ 2011年のコンビニの数とほぼ同じ
日本フランチャイズチェーン協会の調べでは、コンビニ大手9社の全国の店舗数は今年7月の時点で5万4331件。通所介護の4万3406件は、2011年1月の店舗数(4万3393件)とほぼ同じスケールだ。
国の「介護給付費実態調査」によると、通所介護の費用額は伸び続けている。直近の2015年度はおよそ1兆6700億円。費用額全体の約18%を占めている。制度がスタートした直後の2001年度と比べると、事業所数、費用額ともに4.5倍に膨らんだ。