2022年2月10日 超高齢化社会に向け健康をサポート 健康を維持するセルフケア食を開発・販売

株式会社フローウィングと農研機構は、健康維持のための食事の開発に取り組み、「NARO StyleⓇPLUS MEAL SET」を完成させた。さらに、今後、社会実装として様々な分野へ商品を提供していくとともに、健康サポートとしての社会実装を進めていく方針だ。

2025年、団塊の世代が後期高齢者となっていく中、65歳以上高齢者比率は2015年に26.7%だったのが、2025年には30.3%、2030年には31.6%と、2025年以降、人口の約1/3が高齢者となっていく見通しだ。

それに伴い、国民医療費は、2015年度の42.3兆円から2025年度には57.8兆円と1.4倍になる見込み。このうち、65歳以上の高齢者の医療費は、23.5兆円から1.5倍の34.7兆円に増加すると見込まれ、医療費全体に占める割合も55%から60%に高まるとされている。特に、後期高齢者医療費は14.2兆円から1.7倍の25.4兆円に急増する見込みだ。

このため、医療費の財源確保や保険料負担の増加が、個人消費や企業活動等の経済へ与える影響が懸念されており、人々が健康を維持できる環境の開発が急務となっている。

わが国の特定健康診査制度の基礎概念とされているメタボリックシンドロームは、内臓脂肪蓄積型の肥満をもつ人が高血圧、高血糖、高脂血症といった動脈硬化の危険因子を2つ以上もつ疾患概念であり、内臓脂肪の増加によりインスリン抵抗性の悪化やLDLコレステロールの上昇等を招くことから、内臓脂肪を増加させないことが重要とされている。

こうした状況の中、フローウィングと農研機構は、内臓脂肪の低減が期待される「NARO StyleⓇ弁当(機能性成分:食物繊維、カロテノイド、ポリフェノールを多く含む農産物を使用)」の栄養成分に注目し、おかずを3種類から4種類に増やして栄養成分を調整した弁当や、「べにふうき」緑茶スティックを、「NARO StyleⓇPLUS ミールセット」として量産体制を整えた。

 

図:プレスリリースより

 

食事の新しい一形態として期待

このミールセットは、おかず4種類、もち麦ご飯、「べにふうき」緑茶で構成されている。冷凍食品として提供され、冷凍庫で半年間保存が可能。

また、企業や施設など自社で調理可能な現場に対しては、ミールセット内容を業務用として湯せんパック(10~20食分を1パック)で提供を予定している。調理することなく、湯せんパックのまま約15~20分間お湯の中で加熱することで配膳が可能になる。

一日あたり20万食の量産が可能で、個人での購入のほか、企業の健康経営や薬局に配置するなど、食事の新しい一形態になると期待されている。

現在、ミールセットは10メニューあるが、今後、40メニューまで増やしていく予定としている。

 

健康サポート社会実装

ミールセットは、通常の小売りを行うほか、企業の健康経営(福利厚生)の一環としても利用可能。フローウィングが提供するB and B to Cの流通プラットホームで、健康サポート薬局や健康経営推進企業が仕入れ販売を行うことで各社の収益にも繋がり、株式会社メディカルフロントが提供する睡眠の質や体脂肪等、健康管理を行うシステム「ポケットファーマシー」などのシステムと連携することで、それぞれの顧客や社員のバイタルデータの利用や栄養指導を行うことで健康管理にも繋げることができる。

図:プレスリリースより


株式会社官庁通信社
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2-13-14
--総務部--TEL 03-3251-5751 FAX 03-3251-5753
--編集部--TEL 03-3251-5755 FAX 03-3251-5754

Copyright 株式会社官庁通信社 All Rights Reserved.