ダイハツは21日、複数の通所介護事業所の送迎を地域一体で共同化する新たなサービス「ゴイッショ」の提供を、来年春から始めると発表した。
事業所にとって時間や手間、コストがかかる送迎業務を地域単位で担う仕組み。人手不足に喘ぐ介護現場の現状から、アウトソーシングによる合理化には相応のニーズがあると見込む。質の高いサービスが提供される環境の整備にも貢献できると睨んでいる。
必ずしも通所介護の送迎のみにとどまらず、買い物のための移動や宅食、配送などのサービスを付加することも検討していく。ディテールは来年春までに発表するとしている。
ダイハツはこれまでの実証事業などの成果を基に、「送迎業務を外部委託することで業務負担が軽減される」「地域で共同化することで効率的な稼働が実現できる」などと指摘。「エリアや人口規模に関わらず、同様の課題を抱えている自治体が多い。社会受容性の高いモデル」と説明している。
今後、「ゴイッショ」の導入を検討してくれる自治体を募集していくという。来月19日には自治体向けのオンライン説明会も開催する予定。