文部科学省が取りまとめた各大学における大学入学共通テストや英語の資格・検定試験の利用見込み調査によると、国公立大学の9割以上が大学入学共通テストの活用を決めている が、大学全体としては決めていない大学が約3割に達していることがわかった。また、英語の資格・検定試験の活用で、学生に求めるレベルは「A2」が最も多い。
調査結果によると、大学入学共通テストの活用を決めている大学・短大は、全体の6割以上。「まだ決まっていない」が約3割。特に、国立大学、公立大学は9割以上が活用すると回答。
国語の記述式問題の活用方法は、「まだ決まっていない」が約7割。国立大学は「段階別成績表示の結果を点数化し得点に加点する」割合が6割強となっている。
「大学入試英語成績提供システム」に参加する英語資格・検定試験の結果の利用については、「利用する」が4割強、「まだ決まっていない」が5割弱だった。国立大学の9割以上、公立大学の8割以上が「利用する」と回答している。
「大学入試英語成績提供システム」に参加する英語資格・検定試験の結果を利用する大学・短大について、活用方法についてみると、共通テストまたは個別選抜の英語の得点に加点するや、出願資格とする割合が多い。
国立大学では「各資格・検定試験とCEFRとの対照表に基づき、共通テストの英語の得点に加点する」が32.4%、「一定水準以上の試験の結果を出願資格とする」の割合が27.0%となっている。
一定水準以上の試験の結果を出願資格とする大学において、CEFRとの対照表に基づいた学生に求めるレベルは、「A2」が6割以上だった。