2024年8月9日 聴覚研究の最新情報を紹介 茨城大教員らがオンデマンド動画配信

世界的な聴覚ケアグループ、デマントの補聴器旗艦ブランドである、オーティコン補聴器(本社:神奈川県川崎市)、茨城大学教育学部障害児生理学研究室と岡山大学病院聴覚支援センターは共同で、昨年11月に配信を開始したオンデマンド動画配信プログラム「きこえのミライ」の第2弾、『きこえのミライ シーズン2』を8月6日から配信している。未来の補聴テクノロジーや難聴と深く関わる「リスニング・エフォート」と「リスニング・ファティーグ」の最新研究を含む、幅広い最前線の聴覚研究と難聴児・難聴者の支援に役立つ情報、日本での最新研究や取り組みを紹介するもの。

プログラムでナビゲーターと演者を務める茨城大教育学部障害児生理学研究室の田原敬(たばる・けい)准教授は昨年7月までデンマーク工科大学の客員研究員を1年間務め、主に聴覚障害児への教育という視座から、「リスニング・エフォート」や聴覚認知、教育オーディオロジーに関する研究に従事している。

岡山大病院聴覚支援センターの片岡祐子准教授も、リスニング・エフォートの研究に関わりながら、耳鼻咽喉科専門医として、聴覚医学、難聴を持つ子どもから高齢者までの福祉・教育を専門分野とし、専門家や市民らへの聴覚ケアの啓発にも取り組んでいる。

「デンマークでの研究経験や知見を日本にも広く伝えて、聴覚ケア領域を盛り上げたい」という田原准教授と片岡准教授の思いがきっかけとなり、リスニング・エフォート最新研究を行っているデンマークのエリクスホルム研究センター、オーティコン補聴器、インターアコースティクス研究ユニットの研究者たちも賛同し、シーズン2動画制作の企画・制作に至った。

シーズン1に続き、〝リスニング・エフォート、という考え方を軸にわかりやすく研究内容を伝える〟というテーマを維持しながら、最新聴覚研究と活用、今後の補聴テクノロジーについて研究者にインタビューを行い、研究センター内の実験室の様子も映像で紹介するなど、最先端の聴覚研究が行われている現地から、さまざまな最新トピックをより深掘りする内容になっている。また、国内での最新研究と取り組みについても最終パートで紹介している。

 

オンデマンド動画配信プログラム「きこえのミライ シーズン2」は、未来の補聴テクノロジーや難聴と深く関わる「リスニング・エフォート」と「リスニング・ファティーグ」の最新研究を含む、幅広い最前線の聴覚研究と難聴児・難聴者の支援に役立つ情報、日本での最新研究や取り組みを紹介するもの。

また、すべての動画を聴覚研究先進国、デンマークのエリクスホルム研究センターとオーティコン本社で撮影。難聴児ケアに携わる教育・療育専門家や保護者をはじめ、医療・福祉専門家、補聴器販売に携わる人々、さらに聴覚分野に興味を持つ学生や市民らを対象とし、田原准教授、片岡准教授がわかりやすく解説している。

視聴申し込みは無料。特設サイトから申し込み可能。日本語字幕付き1本約15分、全5回シリーズ(動画は全7本)で、すきま時間に視聴可能「リスニング・エフォート」など、最新の聴覚・補聴研究を伝えている。配信期間は12月31日まで。


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