国立研究開発法人 産業技術総合研究所は、今年19月4日(水)~6日(金)の日程で、第5回「クリーンエネルギー技術に関するG20各国・地域の国立研究所等のリーダーによる国際会議」(RD20)を、東京GXウィークの一環として、福島県郡山市で開催する。
会議では前回の同会議で採択された「リーダーズレコメンデーション」を具現化し、国際的な連携をさらに促進することを目的としている。
プログラムのうち、テクニカルセッションは、プレナリーセッションと3つのパラレルセッション(脱炭素、太陽光発電、CO2有効利用)で構成される。
研究者間で技術的課題や研究開発の方向性を共有するための発表を行い、解決が急がれる技術課題に関するタスクフォースの設置などによる連携可能性を検討する。
リーダーズセッションでは、基調講演のほか、RD20による国際連携のあり方に関しリーダー間で議論する。会議の最後には各セッションの成果をまとめ、RD20リーダーにより採択される推奨事項として公表する。
文部科学省、経済産業省、環境省、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構が共催する予定。
カーボンニュートラルの実現に向け世界最先端の技術開発を行うG20各国・地域の主要な研究機関による国際連携強化及びイノベーション促進をめざした国際的な研究開発の枠組みで、2019年に開始された。
このRD20では、各国・地域のクリーンエネルギー技術に関連した現在および将来の問題に対する研究開発活動や経験・ベストプラクティス・アイディアを交換する機会、あるいは主要な研究機関間での共同研究開発プロジェクト等の国際共同研究の可能性を探る機会を参加者に提供。さらに、関連する産学官のステークホルダー間の新たなパートナーシップを深化・発展させる。
第5回RD20会議は、日本における再生可能エネルギーさきがけの地、福島で開催される。既に開始したイニシアティブ、すなわち太陽光発電と水素のタスクフォース、フランスでのサマースクール、ギガトン水素ワークショップなどの国際的な連携活動に加え、第5回会議ではG20各国・地域の国立研究所等のリーダーが集結し、議論を通じて国際連携を加速し、成果を世界中に発信する。