自らが感染するリスクもある中で最前線で頑張っている人を支援する − 。そうした趣旨の施策だという。
福岡市は新型コロナウイルスの大流行による影響を踏まえ、介護や福祉の現場を支える職員に独自の特別給付金を出すと発表した。
市内の施設、通所介護、訪問介護、居宅介護支援などが対象で、障害児者にサービスを提供するところも含む。その規模に応じて1事業所あたり15万円から150万円を給付する方針だ。細部は今後詰める。
福岡市は15日に公式サイトを更新し、「早ければ5月中旬から給付したい」との意向を示した。今月末の市議会の臨時会で予算成立を図り、速やかに申請の受け付けを始められるようにするとアナウンスしている。
あわせて、施設単位・事業所単位で特別給付金を配る考えを説明。「各施設などには給付金の趣旨を踏まえ、実情に合わせて1人1人に支援が届くようお願いしたい」と呼びかけた。
高島宗一郎市長は14日の会見で、「介護や福祉の皆さんがいなくなってしまったら、高齢者や障害者の中には行き場が無くなる方もいる。そういう頑張っている皆さんに給付したい」と語った。