厚生労働省は13日、「老人の日」にあたる今月15日の時点で100歳を超えている高齢者が6万5692人にのぼり、これまでで最も多くなったと発表した。前年から4124人の増加。右肩上がりのトレンドは今後も続いていくとみられている。
老人福祉法が制定された1963年、100歳以上の高齢者は153人だけだった。1000人を超えたのは1981年。1998年には1万人を突破し、2012年には5万人に達した。今年は6万5692人。10年前の2006年(2万8395人)、20年前の1996年(7373人)と比べると、それぞれ2.3倍、8.9倍となっている。
今年度中に新たに100歳(予定者も含む)を迎え、国から表彰を受ける高齢者は3万1747人。前年度から1368人増え、こちらも過去最多を更新した。対象者には内閣総理大臣からお祝い状と記念品が送られる。
国内最高齢は鹿児島県喜界町に住む女性、田島ナビさんで116歳。男性の最高齢は東京都大田区の吉田正光さんで112歳だという。100歳以上の高齢者の87.6%は女性。
■ 65歳以上は3461万人
一方、総務省は18日、「敬老の日」に先立って国内の65歳以上の人口の推計を発表した。
それによると、15日時点では3461万人と過去最多。総人口に占める割合では、27.3%と昨年を上回って最も多くなっている。性別でみると男性が1499万人で、男性全体の24.3%。女性は1962万人と全体の30.1%に達し、初めて3割を超えている。