人事院がまとめた平成28年度の仕事と家庭の両立支援関係制度の利用状況調査結果によると、28年度中に新たに育児休業をした常勤職員は2937人で、このうち男性は975人(取得率14.5%)、女性は1962人(99.2%)であった。また、男性の取得率は前年度に比べて5.0ポイント上昇し、過去最高となっている。28年度に育児休業をした期間がある常勤職員は5898人で、このうち男性が1088人、女性が4810人となった。
28年度に新たに育児休業をした一般職の非常勤職員は232人(すべて女性)で、5人増加(男性2人減少、女性7人増加)した。また、28年度に育児休業をした期間がある非常勤職員は295人(すべて女性)であった。
配偶者出産休暇と育児休暇のための休暇(男性職員のみ対象)についてみると、28年度に新たに育児休業をした常勤職員の休業期間の平均は11.7月(男性2.2月、女性16.5月)であった。
休業期間の分布状況をみると、「1月以下」が23.5%で最も多く、次いで「12月超24月以下」が21.4%、「9月超12月以下」が21.0%の順となっている。また、男女別にみた場合、男性では「1月以下」が69.2%と約7割に達し、女性は「12月超24月以下」が31.2%で最も多かった。
28年度に新たに育児休業をした常勤職員にかかる代替措置の状況をみると、「業務負担の変更等」が56.0%と半数を超え、次いで「任期付き採用」が20.5%となった。
28年度に育児休業を終えた常勤職員のうち、育児休業中に退職した者または職務復帰日に退職した者は、合わせて1.1%となり、育児休業を終えた者の98.9%が職務に復帰している。
配偶者出産休暇と育児参加のための休暇の使用状況をみると、28年度に子が生まれた常勤の男性職員のうち、配偶者出産休暇を使用した男性職員の割合は82.2%(5508人)、平均使用日数は1.8日であった。
また、育児参加のための休暇を使用した男性職員の割合は66.0%(4423人)で、平均使用日数は3.8日となっている。
さらに、配偶者出産休暇と育児休暇のための休暇を併せて5日以上使用した男性職員の割合は52.4%(3513人)、配偶者出産休暇または育児参加のための休暇を使用した男性職員の割合は85.3%(5718人)となった。
育児短時間勤務の取得状況について、28年度に新たに育児短時間勤務をした常勤職員は145人(男性16人、女性129人)で、前年度に比べ総数では11人減少(男性3人増加、女性14人減少)となっている。また、28年度に育児短時間勤務をした機関がある常勤職員は281人(同17人、264人)であった。
育児時間の取得状況をみると、28年度に新たに育児時間を取得した常勤職員は1278人(男性118人、女性126人)となり、総数では7人増加(同14人減少、21人増加)した。また、28年度に育児時間を取得した期間がある常勤職員は3531人(同228人、3303人)となった。
28年度に新たに育児時間を取得した非常勤職員は32人(すべて女性)となり、10人増加した。また、28年度に育児時間を取得した期間がある非常勤職員は44人(すべて女性)となっている。
配偶者同行休業の取得状況をみると、28年度に新たに配偶者同行休業をした常勤職員は63人(男性4人、女性59人)で、前年度に比べ総数では4人増加(男性4人減少、女性8人増加)となった。また、配偶者同行休業を配偶者の外国滞在事由別にみると、外国での勤務が49人、就学が14人となり、平均休業期間は1年11月となっている。