2017年6月5日 熱中症の救急搬送、前週から239人減少 5月28日までの搬送者は2613人に

総務省消防庁は30日、今月22日から28日にかけて熱中症で救急搬送された人の数が全国で745人に上ったと報告した。前週からは239人、前年の同時期からは277人の減少だった。今回熱中症で死亡した人はいなかった。

搬送者を傷病の重さ別にみると、3週間以上の入院が必要な重症者は15人。短期の入院が必要な中等症は198人、入院の必要が無い軽症は528人だった。年齢別では、65歳以上の高齢者が348人と最も多く、全体の46.7%と約半数を占めている。そのほか、18歳以上65歳未満の成人は229人(30.7%)、7歳以上18歳未満の少年は155人(20.8%)、生後28日以上満7歳未満の乳幼児は12人(1.6%)となった。発生場所で最も多かったのは、住居の228人(30.6%)。道路の113人(15.2%)が次いで多く、公衆(屋外)の107人(14.4%)、教育機関の99人(13.3%)、公衆(屋内)の70人(9.4%)、道路工事現場や工場といった仕事場①の55人(7.4%)、田畑や海などの仕事場②であった26人(3.5%)が続いている。

都道府県別では東京都の49人が最多で、愛知県の40人、埼玉県の37人、大阪府の35人、兵庫県の34人が続いた。前年の同時期と比べると、前述の上位5都府県で人数が減少。また、これら以外にも北海道では40人以上、沖縄県では30人以上と大幅な減少がみられた。

5月28日までのおよそ1ヵ月間の搬送者は2613人。死亡者は2人で搬送者の46.7%は高齢者が占めている。地域ごとの搬送者は、埼玉県の172人がトップで東京都の170人、愛知県の140人が続いている。

5月の熱中症搬送者(消防庁資料より引用)


株式会社官庁通信社
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2-13-14
--総務部--TEL 03-3251-5751 FAX 03-3251-5753
--編集部--TEL 03-3251-5755 FAX 03-3251-5754

Copyright 株式会社官庁通信社 All Rights Reserved.