2019年8月23日 海洋プラスチック調査を実施 横浜港発の日本‐パラオ親善ヨットレースで

日本と縁の深いパラオ共和国が独立25周年を迎える2019年、2つの国をつなぐ国際外洋ヨットレースが新たに誕生する。神奈川県セーリング連盟などが共同主催するもので、神奈川県に拠点を置く国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)、レースに参加する競技艇と伴走船の帆船「みらいへ」に、マイクロプラスチック採取装置を設置し、社会的に極めて関心の高い海洋プラスチック汚染に関わる科学的調査を実施する。

今年12月末に横浜ベイブリッジをスタートする新国際外洋ヨットレースは「2019‐2020 日本‐パラオ親善ヨットレース」。年を越えて南に向かって走り抜け、直線距離約3583kmの南洋の楽園パラオを目指す。

 

地球規模の環境問題だがデータが不足

海洋プラスチック汚染は地球規模の環境問題で、生態系や人類の健康への影響や社会/経済的インパクトが懸念されている。昨今、多くの国が産学官民をあげての対策を取りつつあり、先のG20大阪サミットにおいても、2050年までに海洋への新たなプラスチック流出ゼロを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」が表明された。

他方で、プラスチックごみは広大な海洋に拡散し、また、集積する過程には不明な点が多く、特にマイクロプラスチックに関するデータは不足している。こうした状況の中、海洋プラスチック汚染の迅速な解決のために、JAMSTECのような専門の研究機関による調査に加え、競技ヨットレースやプレジャーボート、フェリーなどの民間船による市民参加型の調査が注目を集めている。

このため、JAMSTECは、親善レースに参加する他機関とも協力し、レース中に海水からマイクロプラスチックを採取することとしたもの。また、JAMSTECの研究者が帆船「みらいへ」に乗船して、プランクトンネットによるプラスチック採取などいくつかの調査を実施する。

帆船「みらいへ」(総トン数:230トン、全長:幅:52.16m×8.60m)

帆船「みらいへ」には、パラオ共和国の青少年などを含む一般市民も乗船する予定で、乗船者にも何らかの調査活動に参加してもらうことを考えている。レース終了後は、表彰式などで調査結果を速報で紹介するほか、さまざまな機会を活用して、マイクロプラスチックを中心とする環境問題に関する活動を周知していく。

この活動は、海洋プラスチック汚染問題に高い関心を抱く多様なセクター間での協働のもとで実施する予定で、今後詳細が決まり次第、ウェブサイトなどにおいて適宜情報公開していく。

 


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