政府が18日に閣議決定した今年の高齢社会白書では、東京23区で2017年に自宅で孤立死した高齢者が3333人にのぼったと報告されている。
前年(3179人)より154人増え、過去最多を更新した。白書では孤立死を、「誰にも看取られることなく亡くなった後に発見される死」と説明している。
死因が分からない急性死や事故で亡くなった人の検案、解剖などを行っている東京都監察医務院のデータ。近年の23区内の推移は以下の通り。
■ 1人暮らしの半数超が「身近に感じる」
今年の高齢社会白書では、「孤立死を身近に感じるか?」と60歳以上の人に尋ねた結果も公表された。昨年11月に調査を行い、1870人から有効な回答を得たという。
それによると、「とても感じる」が9.1%、「まあ感じる」が24.9%。合わせると34.0%で「感じる」が3割を超えた。前年の17.3%から一気に倍増している。
これを1人暮らしの人に限ってみると、「とても感じる」「まあ感じる」の合計は50.8%と半数を超える。前年(45.4%)より5.4ポイント増えていた。