2019年12月4日 暖房器具の事故、5年で死者108人 60歳以上が73% NITEが注意を呼びかけ

気温が冷え込み、ストーブやヒーターなどを使う機会が増える中、NITE(製品評価技術基盤機構)は28日、暖房器具による火災事故への注意を呼びかけている。

NITEによると、2014年度から2018年度の5年間にあった暖房器具の事故は965件。このうち75%にあたる726件が火災事故だった。事故は10月から増え始め、1月にピークを迎えている。被害をみると、死亡事故は92件で被害者は108人。年代が上がるにつれて増加する傾向にあり、死亡事故の73%(79人)が60歳以上の高齢者だった。

製品別では石油ストーブ・石油ファンヒーターは337件中321件(95%)が火災になっており、他の製品より火災の発生割合が高い。人的被害も108件と暖房器具の中で最も多く、このうち50件(57人)が死亡事故となっている。

事故をみると、ストーブへの給油時に灯油がこぼれて火災になったり、間違えて給油したガソリンに引火したり、使用中に可燃物が接触して発火するケースが目立った。NITEはこうした事故を防ぐポイントとして、

○ 給油する前に必ず消火する。給油後は、給油口キャップをしっかりと締め、灯油が漏れないことを確認してから本体にセットする。

○ 灯油はポリタンクなどの専用容器に入れ、ガソリンと別の場所で保管する、ラベル表示で区別するなど、誤給油を防ぐための対策を徹底する。

○ 周囲に可燃物などを置かない。特に衣類などを乾かさない。

○ 就寝する前に必ず消火し、完全に消えたことを確認する。

‐の4点をあげている。

 

NITE発表資料より引用


株式会社官庁通信社
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2-13-14
--総務部--TEL 03-3251-5751 FAX 03-3251-5753
--編集部--TEL 03-3251-5755 FAX 03-3251-5754

Copyright 株式会社官庁通信社 All Rights Reserved.