利用者に寄り添い現場で奮闘する熱心な介護職を描いた映画「ケアニン ~こころに咲く花~」の完成報告会が4日、都内で開かれた。
「介護職のこと、介護のこと、福祉のことをよく知らない人がまだまだ多いと思う。僕もそうでした。この映画は介護のイメージ、印象が大きく変わる作品。僕と近しい気持ちになってもらえたら嬉しいです。ぜひ大切な人と劇場にお越し頂ければ」
主人公の大森圭を演じる戸塚純貴さんはそう語った。「ケアニンになりたいって方がどんどん増えてくれればいいなと思います」と話す。公開は4月3日から。劇場は公式サイトで確認できる。
※ 完成報告会は新型コロナウイルスの流行を受けて無観客で開催された。報告会の様子はYou Tubeでみることもできる。
これで2作目となる「ケアニン」の最新作は大型の特養が舞台。小規模多機能から転職してきた大森圭は、より多くの利用者をみるための効率やリスク管理を優先する施設の手法に疑問を抱きつつ、葛藤の中で利用者の思いに向き合う介護を追求していく…。そんなストーリーだ。既に予告編がアップされている。
鈴木浩介監督は完成報告会で、「映画が持っている力というものがあると思う。それ見て元気になって頂きたい」と呼びかけた。戸塚純貴さんは、「この映画が考えるきっかけ、話し合うきっかけになってくれたらいいな、そういう人がたくさん増えて欲しいなと思います」とも述べた。
前作の「ケアニン ~あなたでよかった~」は、介護職の魅力を真正面から訴える内容が多くの共感を集めて話題を呼んだ。現場の関係者からの評価も高い。2017年の公開からこれまでに、全国各地のホールで1200回を超える上映が行われている。