2018年3月30日 早大がDMMラボと共同研究室 最先端AI基盤の開発と実践的応用へ共同研究

早稲田大学理工学術院総合研究所(東京都新宿区、所長:木野邦器教授)と(株)DMM.comラボ(本社:東京都港区、片桐孝憲代表取締役社長)は、理工学術院総合研究所最先端ICT研究所内に共同研究室「早稲田・DMM AIラボ」を4月1日に開設し、最先端AI基盤の開発と実践的応用に関する研究を開始した。

昨今、わが国ではデータ関連技術、すなわちAI、IoT、ビッグデータ、セキュリティ等が急速に発展するなかで、高度なデータを取り扱うことが必須となっている。

このようななか、エンターテイメントの領域でもAR、VR、AIなどのテクノロジーが活用され、これまでにない体験が続々と誕生している。

 

人の感覚に依存する業務領域を代替

早大理工学術院総合研究所最先端ICT基盤研究所では、機械学習、ディープラーニング、量子アニーリング(物理現象を利用した組み合わせ最適化のアプローチ)などさまざまなAI基盤技術の研究・開発を行っている。

DMM.comラボではこれまで大規模Web開発の経験をビジネスに活かし、多様なサービスを開発してきた。最近ではWeb開発にとどまらずビッグデータ解析やIoTなどの分野でも幅広く技術研究を行っている。

共同研究では、最先端ICT基盤研究所で開発する最先端AI基盤を用い、人の経験、感覚に依存する業務領域を、機械学習、ディープラーニング、量子アニーリングなどの技術を用いて代替し、効率化、定量化する。具体的にはレコメンド、不正取引検知、金融取引、品質保証(QA)、画像認識などへの応用を目的としている。最先端ICT基盤研究所では、共同研究を通して、ビッグデータを扱う上でのノウハウを蓄積するとともに、基礎研究に留まることなく実社会への応用を目指す。

DMM.comラボはグループ会社と協力して、この技術を既存事業の人の経験・感覚に依存した業務領域に向けて活用することで、ユーザーに提供できるサービス品質向上を通じた、革新的なユーザー体験を提供する。

早稲田大理工学術院は、同大150周年の年となる2032年に向けた同大のあるべき姿である『Waseda Vision150』に伴う研究・教育の国際化の推進に合わせ、七つの重点研究領域を新たに設置。「最先端ICT基盤研究所」は、重点研究領域の一つとして、情報理工・情報通信専攻を中心とする情報系教員が集結し、未来の超スマート社会を支える最先端のICT基盤技術に関する研究開発を進めている。

(株)DMM.comラボは、総合エンターテイメントサイトのシステム開発からマーケティング、フルフィルメント、カスタマーサポートなどのサイト構築・運用を一手に担う企業。


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