「今、どうしてるかな…」。離れて暮らす家族らのそうした不安の解消を図る。日立グローバルライフソリューションズは17日から、1人暮らしの高齢者などをセンサーで見守る新サービス「ドシテル」の展開を開始する。
親などの居室をスマートフォンからリアルタイムで確認できる仕組み。本人のプライバシーに配慮し、アバターの動きやグラフなどで様子を把握できる設計となっている。
2021年度までに3万件以上の契約締結を目指すという。高齢者をセンサーで見守るサービスは多くの企業がスケールを図っており、施設だけでなく在宅にも広がっていくとみられている。
「ドシテル」は高齢者の居室の壁などに専用センサーを設置して使う。本人の在室状況や活動状況などが1分に1回の高頻度で検知される。
検知された情報は専用スマホアプリを通じていつでもチェック可能。以下のスクリーンショットのように異変を家族へ通知する機能も備えている。
収集した日々のデータはサーバーへ蓄積されていく。これで活動量や生活リズム、睡眠時間などの履歴を日、週、月ごとにみることもできる。次のスクショのように視覚的に整理されるため傾向を把握しやすい。
日立グローバルライフソリューションズによると、将来的には日立製の「コネクテッド家電」と「ドシテル」を連携させる計画だ。例えば、IoT冷蔵庫の開閉の頻度やタイミングなどからより細かい状況確認につなげたいという。
料金体系は専用センサーの購入とレンタルの2種類。購入の場合は設置料を含む初期費用が4万5000円、月額利用料が3980円となる。レンタルなら初期費用は無し。月額利用料が5980円となる(価格はいずれも税別)。
専用スマホアプリはandroid6以降、iOS11以降に対応。センサー1台でカバーできる広さは10畳程度とされている。