経済産業省は10月17日、2025年大阪・関西万博に同省が出展する日本政府館(略称「日本館」)において、国内外から日本館に訪れる多くの方々をおもてなしするアテンダントが着用する専用ユニフォームを決定した。
日本館アテンダントのユニフォームは、着心地、暑さ対策、機能性に加え、環境に配慮した素材の使用や会期終了後のリサイクルなど、総合的な視点で製作している。デザインは、「日本の美意識を纏う」というコンセプトに基づき、ファッションブランドの運営を軸に活動を広げているクリエイティブディレクターの中田優也氏(日本館アテンダントユニフォームデザインを担当)が手がけ、日本の伝統衣装である着物の構造をもとに、余白を大切にする日本的な感覚を体現している。
日本館アテンダント自身が自由にスタイリングできる柔軟さが特徴の1つであり、年齢や性別を問わず、多様なスタイルで着用できるように設計されている。また、ボタンやジッパーなどを使わず、モノマテリアル(単一素材)を採用し、次の製品に生まれ変わりやすい工夫が施されている。
日本館アテンダントユニフォームには、環境に配慮したサステナブルな素材も活用している。例えば、植物由来のポリエステル繊維や、使用済のペットボトルを原料としたリサイクル繊維などを使用している。万博終了後には、ユニフォームは再商品化される予定。
日本館アテンダントユニフォームは、東レ株式会社、帝人フロンティア株式会社、株式会社マキシンの協賛によって展開している。
日本館来館者の案内を担当するアテンダントについては、2024年4月24日から7月31日の期間に募集を行い、2695名の応募総数の中から約270名を内定。全国各地の18歳から70歳まで幅広い年齢層にわたる方々が選ばれた。今後、オンラインや実地研修を通じて、日本館を訪れる国内外の来場者を適切に案内・誘導できるよう、万全の準備を進めていく。