全国農業協同組合中央会(JA全中)は、昨年度よりグループサイトでアンケートを実施しているが、今回、「夏でイメージする農産物」に関する調査の実施結果を公表した。それによると、夏をイメージする農産物1位は「スイカ」で、男性では圧倒的な人気があることが分かった。「スイカ」に次いで「トマト」、「キュウリ」、「ナス」の夏野菜御三家がそれぞれ3割超の回答を得ている。このほか、回答では地域等で傾向に違いがあった。この調査は、昨年7月28日から8月31日にかけて実施されたもので、アンケート件数は6241件となっている。
全体の1位は「スイカ」で、回答割合は39.9%となっている。次いで「トマト」が35.9%、「キュウリ」が31.2%、「ナス」が30.2%で続いており、この3野菜が夏をイメージする農産物として認識されている。以下、「トウモロコシ」、「ゴーヤ」、「桃」、「オクラ」、「枝豆」、「ピーマン」と続いている。
また、男性では全ての年代で「スイカ」が圧倒的に1位だったが、女性は「トマト」の人気が「スイカ」を上回っている。
その「トマト」は、地域別では中国・四国で強く、4割強でトップとなっていた。このほか、地域による特徴として、北海道・東北では、他のエリアよりも「メロン」がやや多い傾向。また、北海道・東北、関東では、他エリアよりも「トウモロコシ」が高くなっている。九州・沖縄では「トウモロコシ」が比較的少なく、「ゴーヤ」が若干高めとなっている。
また、この調査では、「あなたは、普段『旬』を意識した食事をしているか」をテーマに質問が行われたが、回答者の86%が「普段旬を意識した食事をしている」と回答していた。特に、女性で多い傾向があり、男性の回答割合80%を女性は89%で上回っている。さらに、女性は最も低い20代でも81%が意識していると回答しており、男性では、20代が69%、40代が76%とやや低めだった。
地域別にみると、九州・沖縄では、意識していると回答した割合が81%で、他のエリアより若干少なめとなった。
また、職業別にみると、農林水産魚鉱業、専業主婦では89~90%が意識していると回答している一方、卸売・小売・製造業、サービス業では82~84%と若干低くなっている。