総務省は、新年にちなんで、令和5年1月1日現在の「卯(う)年生まれ」の人口と「新成人」の人口を公表した。令和5年1月1日現在の卯年生まれの人口は997万人で、総人口1億2477万人(男性6065万人、女性6412万人)に占める割合は8.0%となったことがわかった。また、男女別にみると、男性は485万人、女性は513万人で、女性が男性より28万人多くなっている。
卯年生まれの人口を出生年別にみると、昭和50年生まれ(令和5年に48歳になる人)が186万人と最も多く、次いで昭和26年生まれ(同72歳になる人)が171万人、昭和38年生まれ(同60歳になる人)が157万人、昭和62年生まれ(同36歳になる人)が136万人、平成11年生まれ(同24歳になる人)が124万人、平成23年生まれ(同12歳になる人)が104万人などとなっている。
総人口を十二支別にみると、丑年生まれが1126万人で最も多く、子年(1113万人)、亥年(1097万人)と続き、卯年生まれは10番目であった。
令和4年4月1日、成年年齢を18歳に引き下げることを内容とする、民法の一部を改正する法律(改正法が施行され、経過措置により、施行日時点で18歳以上20歳未満の者も同日に成年に達することとされた。このため、この1年間(令和4年1月~12月)に新たに成人に達した人口(令和5年1月1日現在18歳、19歳及び20歳の人口)は341万人となり、このうち、18歳が112万人で、前年に比べ2万人減、19歳が113万人で、同5万人減、20歳が117万人で、同6万人減となった。
各年齢を男女別にみると、18歳の男性は57万人、女性は54万人で、男性が女性より3万人多く、女性100人に対する男性の数(人口性比)は105.6、19歳の男性は58万人、女性は55万人で、男性が女性より3万人多く、人口性比は105.8、20歳の男性は60万人、女性は57万人で、男性が女性より3万人多く、人口位性比は105.6となっている。
新成人人口について、この推計を開始した昭和43年からの推移をみると、第1次ベビーブーム(昭和22年~24年)世代の昭和24年生まれの人が成人に達した45年が246万人(総人口に占める割合は2.40%)で最も多くなった後、減少に転じ、53年には152万人となった。その後、昭和50年代後半から再び増加傾向を続け、第2次ベビーブーム(昭和46年~49年)世代の人が成人に達したときに200万人台(最多は平成6年207万人)となった後、平成7年に再び減少に転じて以降は減少傾向を続けている。
なお、令和5年については、改正法の経過措置に伴い、18歳、19歳と20歳が対象となり341万人となっている。
また、総人口に占める割合は、新成人人口全体では2.73%であるが、18歳が0.89%(前年に比べ0.02ポイント低下)、19歳が0.90%(同0・04ポイント低下)、20歳が0.93%(同0.05ポイント低下)となり、いずれの新成人も1%を下回っている。