(公社)国土緑化推進機構、全国漁港漁場協会、全国内水面漁業協同組合連合会は、毎年、森や海・川とともに生きる知恵や技を持つ達人を「森の名手・名人」、「海・川の名人」として選定しているが、平成29年度は、新たに102名を名手・名人として選定した。また、「第16回聞き書き甲子園」に参加する高校生と名手・名人の組み合わせも決定した。
国土緑化推進機構では、平成14年以降、森とともに生きる知恵や技を持つ達人を「森の名手・名人」として毎年選定している。また、平成21年からは、全国漁港漁場協会と全国内水面漁業協同組合連合会が、漁師、海女、船大工や釣竿づくりの職人など、海や川とともに生きる知恵や技術を先人達から受け継ぎ、その発展に努める人々を「海・川の名人」として選定している。
平成29年度は、造林手、苗木生産者のほか、木地師、箪笥職人、茅葺き師、宮大工など多岐にわたる70名が新たに森の名手・名人に選定された。また、32名が新たに海・川の名人に選定されている。今回は、合計102名が選定されたが、これまでに選定された人数は、森と海・川を合わせて1500名以上となる。
また、「聞き書き甲子園」は、全国から選ばれた100人の高校生が、名手・名人を訪ね、その知恵や技術、人となりを「聞き書き」し、その成果を発信する取り組み。今年度の開催にあたっては、今年5月に参加する高校生の募集が行われており、8月に聞き書きの手法等を学ぶ研修会が実施されている。
高校生は、9月から12月までの間に原則2回、名手・名人を訪問し、聞き書き取材を行うこととなっている。その成果は、来年3月に東京都内で開催される「聞き書き甲子園フォーラム」で発表される。