2017年11月10日 文化・芸術活動に関する趣味等 映画館以外での映画鑑賞で高い行動者率―総務省

総務省は、11月3日の「文化の日」にちなんで、平成28年社会生活基本調査生活行動に関する結果から、文化・芸術活動に関する主な趣味・娯楽の状況をまとめた。10歳以上の人が過去1年間に行った文化・芸術活動に関する主な趣味・娯楽について、男女別に行動者率(10歳以上人口に占める過去1年間に該当する種類の活動を行った人の割合)をみると、男女ともに「映画館以外での映画鑑賞」が最も高く、男性が52.6%、女性が51.6%といずれも50%を超えている。また、「映画館以外での映画鑑賞」と「CD・スマートフォンなどによる音楽鑑賞」以外の趣味・娯楽で女性の方が高くなっている。

文化・芸術活動に関する主な趣味・娯楽について、男女別に行動者の平均行動日数をみると、男女ともに「CD・スマートフォンなどによる音楽鑑賞」が最も多く(男性131.2日、女性134.5日)、次いで「趣味としての読書」(同84.7日、75.7日)などとなっている。男女差をみると、「写真の撮影・プリント」は女性の方が12.7日多く、「趣味としての読書」は男性の方が9.0日多くなっている。

映画鑑賞について、年齢階級別に行動者率と平均行動日数をみると、行動者率は年齢が高くなるにつれて低くなる傾向がみられる。平均行動日数は「映画館以外での映画鑑賞」では50歳以上で年齢が高くなるにつれて多くなる傾向がみられるのに対し、「映画館での映画鑑賞」は年齢による大きな違いがみられなかった。

「CD・スマートフォンなどによる音楽鑑賞」について、年齢階級別に行動者率と平均行動日数をみると、15~24歳では行動者率が約8割、平均行動日数は200日超で、行動者率、平均行動日数ともに極めて高い水準となっている。また、25歳以上では、年齢が高くなるにつれて行動者率は低くなり、平均行動日数は少なくなる傾向がみられる。

音楽会などによる音楽鑑賞について、年齢階級別に行動者の平均行動日数をみると、「音楽会などによるポピュラー音楽・歌謡曲鑑賞」は15~19歳で平均行動日数が最も多く、「音楽会などによるクラシック音楽鑑賞」では20~24歳で平均行動日数が最も多かった。

「楽器の演奏」について、年齢階級別に行動者率と平均行動日数をみると、行動者率は10~14歳で最も高く、年齢が高くなるにつれて低くなる傾向にある。一方、平均行動日数は10~24歳、55~59歳と65~69歳で60日以上となり、すべての年齢階級で40日以上となった。

「趣味としての読書」について、年齢階級別に行動者率と平均行動日数をみると、行動者率は10~14歳で最も高かった。一方、平均行動日数は10~14歳と75歳以上で100日を超えるのに対し、20~24歳で最も少なくなっている。

「写真の撮影・プリント」について、性・年齢階級別に行動者率と平均行動日数をみると、60歳未満では、女性が男性に比べ、行動者率、平均行動率ともに高い水準にある。また、女性の行動者率は30~34歳で50%を超え、平均行動日数は15~19歳で60日以上となっている。


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