2016年の日本の喫煙率が19.8%と、初めて2割を下回ったことが、厚生労働省が27日に公表した国民生活基礎調査でわかった。全年代で減少傾向にあり、特に若者の低下が顕著になっている。
調査は昨年の6月から7月にかけて実施。28万9470世帯に調査票を配布し、77.5%にあたる22万4208世帯から有効な回答を回収した。入院患者と熊本県については、健康や地震の影響から対象外とした。
「喫煙者」の内訳をみると、「あなたはたばこを吸いますか」という問いに対し、「毎日吸っている」と答えた人は18.3%、「時々吸う日がある」と答えた人は1.5%だった。2つを合わせた回答を男女別にみると、男性は31.1%、女性は9.5%で、前回の2013年調査からそれぞれ2.6ポイント、1.2ポイント減少していた。
■ 最多は30代男性 20代男性は15年前の3分の2
年代別でみると、男性は30代の39.9%が最も高く40代の39.5%、50代の37.1%が続いた。女性は40代が14.7%で最も高く、30代の12.8%、50代の12.7%と続いている。15年前の2001年調査と比べると、最も減少幅が大きかったのは男女とも20代。具体的に、男性は55.6%から31.1%で24.5ポイント減、女性は22.7%から10.2%で12.5ポイント減った。
一方、「吸わない」と答えた人は、全体で73.2%。男女別では、男性が58.9%、女性が86.2%にのぼった。このほか、「以前は吸っていたが1ヵ月以上吸っていない」と答えた人が、全体の5.1%、男性では8.0%、女性では2.4%いた。