総務省の平成28年社会生活基本調査によると、「学習・自己啓発・訓練」について、過去1年間(27年10月20日~28年10月19日)に何らかの種類の活動を行った人(10歳以上)の数(以下「行動者数」)は4183万2000人で、10歳以上人口に占める割合(行動者率)は36.9%で5年前と比べて1.7ポイント上昇したことが明らかになった。男女別にみると、行動者数は男性が2012万7000人、女性が2170万4000人で、行動者率はそれぞれ36.5%、37.4%となっている。
年齢階級別の行動者率では、45~54歳を除くすべての年齢階級で上昇した。
「学習・自己啓発・訓練」の種類別に男女別の行動者率をみると、男性は「パソコンなどの情報処理」が15.4%と最も高く、女性では「家政・家事」が15.7%で最も高い。
年齢階級別では、「パソコンなどの情報処理」は20歳以上の男性の行動者率が女性より高く、「家政・家事」はすべての年齢階級で女性の行動者率が男性より高かった。
目的別の行動者率では、「パソコンなどの情報処理」、「英語」、「芸術・文化」や「人文・社会・自然科学」などは「自分の教養を高めるため」が最も高くなっている。
「ボランティア活動」
「ボランティア活動」の行動者数は2943万8000人で、行動者率は26.0%と5年前と比べて0.3ポイント低下した。男女別では、男性が1381万5000人、女性が1562万3000人で、行動者率はそれぞれ25.0%、26.9%となった。
年齢階級別にみると、40~44歳が32.2%で最も高く、25~29歳が15.3%で最も低かった。
「ボランティア活動」の種類別に行動者率をみると、「まちづくりのための活動」が11.3%で最も高く、5年前と比べ0.4ポイント上昇した。一方、「災害に関係した活動」は1.5%で2.3ポイント低下した。
形態別の行動者率では、「団体等に加入して行っている」が18.4%で、「加入しないで行っている」7.9%よりも高くなっている。
「趣味・娯楽」
「趣味・娯楽」の行動者数は9855万9000人。行動者率は87.0%で5年前から2.2ポイント伸びた。男女別では、男性が4812万6000人、女性が5043万3000人で、行動者率はそれぞれ87.2%、86.8%だった。
年齢階級別にみると、10~14歳が95.5%と最も高く、年齢が高くなるにつれておおむね低下している。
「趣味・娯楽」の種類別に行動者率をみると、「映画館以外での映画鑑賞」が52.1%で最も高く、次いで「CD・スマートフォンなどによる音楽鑑賞」が49.0%、「映画館での映画鑑賞」が39.6%となった。
5年前と比べると「映画館以外での映画鑑賞」が11.6ポイント上昇、「映画館での映画鑑賞」が4.5ポイント上昇した。また、「テレビゲーム・パソコンゲーム(家庭で行うもの、携帯用を含む)」では、特に40歳代と50歳代で行動者率が上昇している。