厚生労働省は27日、2015年の「簡易生命表」を公表した。
それによると、日本人の平均寿命は男性が80.79歳、女性が87.05歳。それぞれ4年連続、3年連続で過去最高を更新した。医療技術の進展などにより、がん、心疾患、脳血管疾患の「3大疾患」の死亡が減ったり、生存期間が延びたりしたことが影響しているという。健康寿命(2013年:男性71.19歳、女性74.21歳)との差を縮めるための取り組みも、引き続き求められていく。
「簡易生命表」では、日本人の1年間の死亡状況が今後も変わらないと仮定したときに、各年齢の人が平均してあと何年間生きられるかという期待値を、平均余命としてまとめている。平均寿命は0歳の平均余命を指す。
2015年の平均寿命は、前年と比べて男性が0.29歳、女性が0.22歳延びた。女性の平均寿命が87歳を超えたのは初めて。男女差は6.26歳と0.07歳縮まっている。
国際比較をみると、日本は男性が4位、女性が2位。ともにワンランク下がった。女性は前年まで3年連続で維持していたトップの座を、香港(87.32歳)に譲っている。
このほか、生まれてから65歳まで生存する割合は男性が88.8%、女性が94.2%となっている。75歳までは男性が74.6%、女性が87.7%。90歳までは男性が25.0%、女性が49.1%だった。