農林水産省、文化庁は、(一社)和食文化国民会議と連携し、和食のユネスコ無形文化遺産登録10周年を契機とした、多様な主体による和食文化の保護・継承に向けたイベント開催を推奨している。農林水産省では、収集した開催情報を一元的にホームページで発信していくとしており、関連イベントとしての登録を呼び掛けている。
「和食文化を未来に伝えよう!」
今年12月4日に、「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されてから10周年となる。今回の取組は、これを契機としたもので、日本の伝統的な食文化を守り、和食文化を未来に伝えるため、和食文化の保護・継承活動に関するイベントの開催を推奨するとしている。
全国各地で行われる和食文化に関するイベントを通じ、機運醸成を図るとともに、保護・継承活動が促進され、和食文化が着実に次世代に継承されることが期待される。
また、それらのイベントについて、農林水産省では開催情報等を紹介するページをホームページ内に設けるとしている。
具体的には、令和5年5月12日から令和6年12月3日までの期間を実施期間に含む、和食文化の保護・継承に資するイベントで、①行政機関が主催するイベント ②行政機関が協賛、協力または後援するイベント ③民間団体や業界団体が主催するイベント ④地域の食文化の保護・継承の関係団体のイベント ― に該当するイベントを農林水産省ホームページ内に掲載するとしている。
ユネスコ無形文化遺産「和食:日本人の伝統的な食文化」とは
「自然を尊重する」というこころに基づいた、日本人の食慣習であり、和食の主な特徴として、▽多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重 ▽健康的な食生活を支える栄養バランス ▽自然の美しさや季節の移ろいの表現 ▽正月などの年中行事との密接な関わり ― といったものがある。