2023年6月7日 受動喫煙対策の強化、4割が知らず 特に非喫煙者で顕著、普及啓発に課題 がん研

国立がん研究センターは5月31日、2020年の法改正によって受動喫煙対策が強化されたことについて、20歳以上の44.1%が「知らなかった(今初めて知った)」と答えた調査結果を公表した。今回の結果について同センターは、「施行後3年が経過した現状も、なお普及啓発に課題がある」としている。

調査は4月19日~26日かけてインターネットを通じて実施。20歳以上の喫煙者と非喫煙者1000人ずつ、計2000人(男性:1194人、女性:806人)の回答を集計した。

「法改正で受動喫煙の対策が強化されたことを知っているか?」と尋ねたところ、最も多かったのは、「知らなかった(今初めて知った)」で44.1%だった。回答を喫煙者と非喫煙者で比較すると、喫煙者は60.7%が知っていたのに対し、非喫煙者は29.6%と認知度が低い実態が浮き彫りになった。

対策が強化されたことを認識していた人に対し、具体策の中身を複数回答で聞いたところ、知っていることとして「多数の人が利用する施設の屋内は原則禁煙になった」をあげた割合が53.4%で最も多かった。続いて「病院・学校・行政機関等の施設は、他の施設より規制が厳しく、屋内に喫煙室が設置できない」が51.5%、「小規模飲食店では店によって喫煙できる店とできない店がある」が51.2%だった。さらに、飲食店等で喫煙環境を示す標識をみた経験があるかとの問いには、「(見たことが)ある」と答えた人の割合が34.0%にとどまっていた。

 

■「煙は不快」7割、場所は「路上」が6割 

また、調査では、たばこの煙に関する認識についても質問。「不快に思う」という回答が全体の70.4%を占めた。ただし、回答者を喫煙状況で分けると、喫煙者の割合は36.2%、非喫煙者の割合は77.2%と差があることも分かっている。

このほか、受動喫煙で不快な場所(複数回答)としては、「路上」という回答が64.1%で最も多かった。次に「屋外喫煙所の近く」が34.3%で多く、「食堂・レストラン・フードコート等の主に食事を提供する店舗」が31.2%で続く。この要因については、法改正による屋内の受動喫煙対策強化の影響により、路上や屋外喫煙所近くなどの屋外で不快に感じる機会が相対的に意識されたと考えられている。

 


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