人気のYouTuberにとっては取るに足らない数字だ。ただ厚生労働省の公式チャンネルではかなり多い方。特に介護に関する動画では珍しい。
新型コロナウイルスの流行を踏まえ、厚労省がYouTubeに投稿した訪問介護に関する動画 − 。感染拡大を防ぐためのホームヘルパーの注意点をまとめたものだが、14日までに全3本の閲覧数が12万回を超えた。
スマホなどで気軽に見られるうえにシェアもしやすいため、文書の通知より活用している人が多いとみられる。厚労省の担当者は、「一定の反響があった。一部ではご好評も頂いている」と話した。
動画のタイトルは、「訪問介護職員のためのそうだったのか!感染対策!」。聖路加国際大学大学院の山田雅子教授が、訪問介護のシーンごとにポイントを解説していく内容だ。
これまでに第3弾までアップされており、閲覧数の合計は12万317回(14日11時時点)にのぼっている。例えば、「介護の生産性向上とは何か?(395回)」や「ICTを活用した情報共有(83回)」などより圧倒的に多い。
加藤勝信厚労相は13日の衆院・厚労委員会で、「今、非常に多くの通知が出ていて現場も混乱していると思う。より分かりやすい形で通知を出す努力をしたい」と説明。介護保険を担当する老健局の大島一博局長は、「動画の方が分かりやすいという意見がある。現場の皆さんの反応を踏まえて増やしていきたい」と述べた。