2022年11月30日 半数超が行動に変化 プラスチックごみ問題で世論調査―内閣府

内閣府がまとめたプラスチックごみ問題に関する世論調査の結果によると、レジ袋有料化や新しい法律の施行によるプラスチックごみ問題への関心や行動の変化について、「それら以前よりプラスチックごみ問題への関心が高閣、マイバッグ・マイボトルの持参、スプーン・ストローの辞退など具体的な行動をとっていた」者が19.3%、「プラスチックごみ問題への関心が高まったため、マイバッグ・マイボトルの持参、スプーン・ストローの辞退など具体的な行動を行うようになった」者が58.8%と半数を超える一方で、「プラスチックごみ問題への関心は高まったが、行動に変化はない」者が16.2%で、「プラスチックごみ問題への関心は高まっておらず、行動に変化はない」者も4.2%あった。

調査は、全国18歳以上の日本国籍を有する者3000人を対象に実施したもので、有効回収数1791人(有効回収率59.7%)となっている。

2020年7月にレジ袋有料化が始まってから、レジ袋を辞退するようになったか聞いたところ、有料以前から辞退している者が16.1%、有料化後から辞退している者が44.1%、レジ袋が有料の場合は辞退し、無料の場合は受け取っている者が25.3%、有料化後もレジ袋を購入している者が13.3%であった。

レジ袋を辞退している者に対し、その理由を聞いたところ、「有料化後、レジ袋を使用しないことを心掛けるようになったため」が13.8%、「有料化後、マイバッグを持ち歩くことが多くなったため」が68.5%、「小量しか買い物せず、そもそもレジ袋は必要ないと感じるため」が3.3%、「レジ袋が有料の場合、購入するほどの必要はないと感じるため」が11.3%となっている。

過剰だと思うプラスチックを使用した製品やサービスについては、お弁当で使われている使い捨て小分け用容器や飾りが50.2%、ペットボトルのラベルが40.2%、通販などで運搬の際に使用される包装や緩衝材が38.9%、飲み物と一緒に提供されるかき混ぜ棒・マドラーが33.6%となっている。

プラスチックごみ問題解決に向けた取組については、「自治体などの分別ルールに従って、プラスチックごみと燃やすごみなどの他のごみを正しく分別する」が77.6%、「シャンプーなどの詰め替えパック、鮮魚・精肉や総菜などが入っていた発砲トレイなど使用済みプラスチック製品の店頭回収に協力する」が56.1%、「マイボトルを持参することにより、ペットボトルなどの使い捨ての飲料容器をできる限り使用しない」が45.4%、「スプーンなどの食器・ストロー・おしぼり・アメニティグッズをできる限り受け取らない」が45.3%となった。

環境に配慮した代替製品の購入条件について聞いたところ、価格と品質ともに、こだわらず環境に配慮された製品を購入が10.9%、従来品と比べて、多少価格が高くても、品質が同等であれば購入が16.7%、従来品と比べて、多少価格が高くても、品質が高ければ購入が12.8%、従来品と比べて、価格が同じであれば、多少品質が低くても購入が12.6%、従来品と比べて価格も品質も同等であれば購入が31.5%、従来品と比べて、価格が安ければ、多少品質が低くても購入が6.1%、購入にあたり環境に配慮した製品か否かは考えないが5.5%となっている。


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