総務省と国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は、革新的な技術やサービスを有する地域発ICTスタートアップの創出に向けて、起業を志す学生や有望な若手起業家を全国から発掘し、メンタリングやビジネスプランのブラッシュアップなどの育成過程を通して事業化をサポートする「全国アクセラレータ・プログラム」を始動する。
これに当たり、全国各地から選抜された学生や若手起業家が一堂に会し、全国アクセラレータ・プログラムの成果として、ブラッシュアップしたビジネスプランを披露するDEMO DAYとして、学生を対象とする「起業家甲子園」と若手起業家を対象とする「起業家万博」を、オンライン開催の可能性もあるが、それぞれ来年3月8日(火)と9日(水)に東京・丸の内の丸ビルホール&コンファレンススクエアで開催する。
中高生から大学院生まで対象に
IoT、AI、ビッグデータ等の発展によるICT分野における世界的な産業構造の変革の流れにあって、革新的な技術やサービスを有する地域発ICTスタートアップを創出し、わが国経済の活性化及び国際競争力を向上させることが課題となっている。このため、総務省及びNICTでは、ICTを活用した事業を志す中学生、高校生、高専生、大学生、 大学院生など次世代のICT人材の発掘・育成及び地域発ICTスタートアップの事業拡大などのサポートを実施している。
総務省及びNICTでは、全国各地で起業家を支援する「起業家応援団」と連携し、「発掘フェーズ」、「育成フェーズ」及び「事業化支援・事業拡大フェーズ」と段階に応じて一貫した支援を行う「全国アクセラレータ・プログラム」を実施する。「起業家応援団」は全国各地で連携イベントを企画・運営するほか、地域のスタートアップコミュニティの核として同地域におけるスタートアップ・エコシステム形成に向けた取組を実施している個人、団体等。
全国アクセラレータ・プログラムでは、ICT業界やベンチャーキャピタリストとして活躍する人々をメンターに迎え、地区(連携)大会において有望な起業家の卵を掘り起こし(「発掘フェーズ」)、事業計画等をブラッシュアップする「育成フェーズ」を経て、事業化の機会拡大につなげるビジネスプラン発表の場であるDEMO DAY「起業家甲子園・起業家万博」を「事業化支援・事業拡大フェーズ」として用意している。また、有望なスタートアップには、国内外の大規模展示会への出展機会を提供する。
全国アクセラレータ・プログラムへのチャレンジは、各地で開催予定の地区(連携)大会に応募。地区(連携)大会の開催がない地区の人々には、Webエントリー制度による「起業家甲子園・起業家万博」への出場の道も用意している。
〝グローバル〟育成キャンプも
地区(連携)大会等で選抜されると、起業家甲子園・起業家万博への出場に向けて、事業会社やスタートアップ業界の代表者らで構成するメンター陣によるメンタリングやビジネスプランのブラッシュアップを受ける。また、起業家甲子園の出場予定者を対象にグローバルマインドを身につける機会として、短期ブートキャンプの実施を予定している。
起業家甲子園・起業家万博は、全国アクセラレータ・プログラムの成果発表の場として、全国から選抜された学生や若手起業家が一堂に会し、ビジネスプランを披露する全国大会。
「起業家甲子園」及び「起業家万博」それぞれにおいて、最も優れたビジネスプランの発表者に「総務大臣賞」を授与する。