2018年9月7日 個人向けの「パルロ」ギフトモデル販売開始 見守り機能を搭載 富士ソフト

富士ソフトは29日から、コミュニケーションロボット「PALRO(パルロ)」のギフト向けモデルの販売を開始した。オフィシャルサイトで個人の購入を受け付けている。これまでは介護施設など法人しか対象としていなかった。見守りの機能が特徴。離れて暮らす家族などに利用者の情報を届ける仕組みが用意された。

パルロの販売は2012年に開始。富士ソフトによると、これまでに全国1000ヵ所以上の介護施設で導入されている。

画像提供 富士ソフト

今回のギフト向けモデルには、施設向けモデルの日常会話や歌、クイズ、ゲーム、体操といった134種類のコンテンツから家庭で楽しめる35種類を搭載。認識できる人数は100人から20人となった。価格は施設向けモデルの約半額にあたる34万8000円(税抜き)。利用には無線LAN環境が必要となる。

目玉はギフト向けモデル専用アプリ「PALRO しゃべリンク」。スマホやタブレットにインストールすれば、利用者とパルロのコミュニケーションの様子をSNS形式で確認できる。パルロは「Aさんといろいろ話しました」「一緒に体操をしました」などと送るだけ。会話の具体的な内容までは明らかにしない。このほか、パルロを介して利用者と家族がメッセージを送り合うことも可能だ。

富士ソフトの担当者はギフト向けモデルについて、利用者のプライバシーに配慮して開発を進めたと説明。「たとえ家族でも“監視”されるのはいい気がしない。利用者とパルロがコミュニケーションを取っていることだけが分かり、家族がそっと見守れる仕組みを目指した」としている。


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