2021年3月3日 令和元年の農作業死亡事故をとりまとめ 死亡者数は281人、前年より7人増加

農林水産省は、全国における農作業に伴う死亡事故の発生実態やその原因等を把握することを目的に、厚生労働省の「人口動態調査」に係る死亡個票等を用いて、平成31年1月1日から令和元年12月31日までの1年間の農作業死亡事故についてとりまとめて公表した。

それによると、令和元年の農作業事故死亡者数は281人であり、前年より7人増加している。

事故区分別にみると、農業機械作業に係る事故が全体の65.5%にあたる184人、農業用施設作業に係る事故が6.0%にあたる17人、農業機械・施設以外の作業に係る事故が28.5%にあたる80人となっている。前年に続き機械事故の割合が最も高い割合を占めており、昨年と比べて機械事故は6ポイントの増、農業機械・施設以外の事故が6ポイントの減となった。

年齢階層別にみると、65歳以上の高齢者の事故が248人で88.3%を占めており、この年齢区分での調査開始以降、最も高い割合となった。

男女別にみると、男性が85.8%にあたる241人、女性が14.2%にあたる40人となっている。

「機械事故」の発生状況をみると、機種別では、「乗用型トラクター」による事故が80人で最も多く、農作業死亡事故全体の28.5%を占めている。次いで「農用運搬車(軽トラックを含む)」が9.3%にあたる26人、「歩行型トラクター」が7.8%にあたる22人となっており、これらの3機種で農作業死亡事故全体の45.6%を占めている。

原因別にみると、乗用型トラクターでは「機械の転落・転倒」が57人で、当該機種による事故の71.3%と最も多い。農用運搬車では、「機械の転落・転倒」が10人で最も多く38.5%を占めており、次いで「ひかれ」が26.9%にあたる7人で続いている。歩行型トラクターでは、「挟まれ」が10人で最も多く45.5%を占めており、次いで「回転部等への巻き込まれ」が36.4%にあたる8人で続いている。

「施設事故」は、作業舎の屋根等、高所からの「墜落、転落」が14人で最も多く、施設に係る事故の82.4%を占めている。

「農業機械・施設以外の作業に係る事故」については、「熱中症」が28人で最も多く、農業機械・施設作業以外の事故の36.3%を占めている。次いで「稲ワラ焼却中等の火傷」が20%にあたる16人となっている。

月別の事故の発生状況についてみると、「8月」が40人で最も多く、事故全体の14.2%を占めている。次いで「5月」が11.4%にあたる32人、「4月」と「7月」がいずれも11.0%にあたる31人となっている。

 


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