今春卒業大学生の就職内定率は2月1日現在90.6%で、前年同期を2.6ポイント上回ったことが、文部科学省と厚生労働省の調査でわかった。平成11年の調査開始以来、2月調査としては過去最高。文科、厚労両省では、大学等の就職相談員とハローワークのジョブサポーターとの連携を促進させるなど新卒者の就職支援を進めているが、依然内定に至らない学生がいることから、引き続き関係府省と連携しつつ、大学等と新卒応援ハローワークとのさらなる連携促進など、新卒者等の雇用に関する施策の推進に努めることとしている。
目立つ国公立 男子学生の伸び
大学生の就職内定率のうち、男子は88.8%、女子は92.8%でそれぞれ前年同期比2.3ポイント、3.5ポイント増加した。学校種別では、国公立が男子91.5%(前年同期比5.1ポイント増)、女子90.3ポイント(2.6ポイント減)の90.9%(1.3ポイント増)。私立は男子88.0%(1.4ポイント増)、女子93.6%(5.5ポイント増)の90.5%(3.2ポイント増)。国公立男子と私立女子の伸びが目立った。
文理別では、文系90.3%、理系92、1%でそれぞれ前年同期比3.0ポイント、1.9ポイントアップ。文系は国公立90.8%、私立90.2%でそれぞれ前年同期比2.3ポイント、3.2ポイント増加し、理系は国公立が前年同期比0.9ポイントダウンの91.2%となったものの、私立は92.8%で前年同期比3.9ポイントアップした。
地域別では、九州地区(86.8%)と中国・四国地区(86.0%)が、それぞれ前年同期比5.9ポイントアップと伸びた。また、近畿地区は前年同期比4.2ポイント増の91.9%、中部地区は3.6ポイント増の91.5%となった。北海道・東北地区は2.4ポイント増の89.7%、関東地区は0.1ポイント増の91.9%であった。