昨年に発生した交通事故で亡くなった人は全国で3215人 − 。警察庁は6日にそう発表した。
記録が残る1948年以降で最少だという。
死者のうち65歳以上の高齢者は、55.4%の1782人。前年から184人(9.4%)減ったものの、依然として多くの割合を占めている。
また、人口10万人あたりの交通事故の死者数は全年齢で2.54人。高齢者は5.01人とほぼ倍となっている。
全年齢のデータを都道府県別にみると、死者が最も多かったのは千葉県の172人。それに愛知県の156人、北海道の152人が続く。愛知県は16年連続でトップだったが、今回人数が大幅に減ったことで順位が2位に下がった。人口10万人あたりでは、徳島県の5.57人をトップに、鳥取県の5.54人、香川県の4.89人が上位に並んだ。
武田良太国家公安委員長はこうした結果を受けて、「交通事故を防ぐために、自動車や自転車の運転者、歩行者がそれぞれ相手の立場に配慮し、思いやりの気持ちをもって行動してほしい」と呼びかけている。