2021年10月7日 事業数は8165事業に減少 昨年度地方公営企業等決算 総務省

総務省は30日、令和2年度地方公営企業等決算をとりまとめた。それによると、地方公営企業等全体の事業数は令和2年度末現在で8165事業となり、簡易水道事業における事業統合等により、前年度末に比べ117事業、1.4%減となった。事業別にみると、下水道事業が3606事業で最も多く、次いで水道事業が1794事業、病院事業が683事業となっている。

決算規模は、18兆751億円で、下水道事業等における建設改良費の増加等により、前年度と比べて2731億円、1.5%増となった。事業別では、病院事業が5兆9712億円で最も多く、次いで下水道事業が5兆5517億円、水道事業が4兆268億円であった。

総収支は、6962億円の黒字で交通事業における営業収益の減少等により、前年度と比較して510億円、6.8%減となった。なお、黒字事業は6998事業で全体の86.4%を占めている。

料金収入は、9兆1224億円で、病院事業における患者数及び交通事業における乗客数の減少等により、前年度と比べて5897億円、6.1%減となった。

建設投資額は4兆431億円であり、下水道事業等における改修工事の増等により、前年度より2235億円、5.9%増となっている。

企業債発行額は2兆3003億円で、企業債を財源とした建設改良費の増加等により、前年度と比べて239億円、1.0%増となった。

企業債現在高は38兆6767億円であり、企業債発行額に比較して償還額が大きいことから、前年度に比べて1兆2938億円、3.2%減となった。

企業債元利償還金は、4兆2154億円で、前年度と比較して27億円、0.1%増となった。元利償還金は3兆6631億円で685億円、1.9%増となり、利払いは5523億円で658億円、10.6%減となっている。

他会計繰入金は、2兆9593億円で、下水道事業における事業費の減少等により、前年度と比較して182億円、0.6%減となった。

法適用企業等についてみると、事業数は4662事業。公営企業会計の適用の拡大等により、前年度末と比べて880事業、23.3%増となった。また、全体に占める割合は57.1%で、前年度末に比べて11.4ポイント増加している。

損益計算書については、前年度に比べ総費用、総収益ともに増加している。なお、総収支は黒字となっている。

貸借対照表については、法定用事業数の増加により、前年度末に比べて資産の総額は増加している。

累積欠損金を抱える法適用事業は、1301事業で、その金額は、4兆619億円となっている。交通事業における純損失の計上等により、前年度に比べ97億円、0.2%増となった。

事業別にみると、病院事業が1兆9062億円で最も多く、次いで交通事業が1兆4535億円、下水道事業が1654億円であった。


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