新型コロナウイルスの感染を恐れ、乳幼児の予防接種や健診が見送られるケースが相次いでいる。これを受け厚生労働省は、「子どもの予防接種は、決して「不要不急」ではない。まだ接種期間内の人は、早めに接種を済ませてほしい」と呼び掛けている。8日には保護者にリーフレットを作成。公式サイトなどで公表している。
リーフレットでは、予防接種のタイミングについて、感染症にかかりやすい年齢などをもとに決めていると説明。特に、生後2ヵ月から予防接種を受け始めることについて、「母親から得た免疫が減っていく際に、百日せきや細菌性髄膜炎などの感染症から赤ちゃんを守るために、とても大切だ」としている。
さらに、乳幼児健診に関しても、子どもの状態を定期的に確認し、相談する大切な機会であると指摘。「適切な時期にきちんと乳幼児健診を受け、育児で分からないことがあれば、遠慮せずに医師、保健師、助産師などに相談しましょう」と保護者に呼び掛けた。
そのうえで予防接種を受ける際は、できるだけ事前に予約をするのが望ましいとした。医療機関によっては、一般の患者と別の時間や場所で受けられるところもあるとしている。また、受診前には検温して体調に問題が無いことを確認。帰宅したら、赤ちゃんも保護者も手洗いなどの感染対策を取るよう求めた。予防接種を受けた日も入浴することも付け加えている。
万が一受けそびれてしまった場合は、できるだけ早く受けるよう指示。感染の影響など地域の事情に応じて、既定の期間を過ぎていても摂取できるケースもあることから、市区町村に問い合わせてほしいと要請している。