2024年9月3日 パリ五輪、MVPは体操・岡選手 産能大が調査、MIPは投てき・北口選手

8月12日に閉幕し、海外開催としては総数45個、金メダル20個と海外開催ではわが国としては過去最多のメダルを獲得したパリ五輪。産業能率大学スポーツマネジメント研究所が行った同五輪の日本選手に関する意識調査によると、MVP(最優秀選手)は体操で三つの金メダルを獲得した岡慎之助選手、MIP(最も印象に残った選手)は陸上投てきで金メダルに輝いた北口榛花選手が選ばれた。また、活躍満足度が最も高かったのは、卓球銀・銅メダリストの早田ひな選手となった。

 

柔道・阿部選手、卓球・早田選手の活躍に高い評価

調査は全国1000人を対象に実施した。MVPに選ばれた岡選手は104票を獲得。「20歳という若さで初めての舞台でミスなしで実力を出し切ったから」「金メダルを一人で三つ獲得したから」ことが理由。

2位は北口選手、3位は東京五輪に続いて世界の頂点に立った柔道の阿部一二三選手。「歴史的な快挙だから」「金を期待されてキッチリ金をとったから」(北口選手)、「二連覇を成し遂げ日本の柔道界に果たした貢献は大きい」(阿部一二三選手)とのコメントが寄せられた。

4位以下は、4位に早田選手、堀米雄斗選手(スケートボード金メダリスト)、6位に石川祐希選手(バレーボール)、7位に角田夏実選手(柔道金、銀メダリスト)、8位に松山英樹選手(ゴルフ銅メダリスト)、9位に河村勇輝選手(バスケットボール)、湯浅亜実選手(ブレイン金メダリスト)、11位に玉井雄斗選手(水泳飛び込み銀メダリスト)が続いた。

 

北口選手「笑顔で日本を明るくした」

最も印象に残った選手(MIP)は、北口選手が「笑顔で日本を明るくした」「試合も、人としても、輝いていた」との理由で第1位となった。獲得票数は83票。続いて、岡選手が2位、阿部一二三選手が3位、早田選手が4位、堀米選手が5位という結果となった。2位となった岡選手は「新時代を感じた」、阿部一二三選手は「妹の無念を晴らし連覇した」、早田選手は「試合後の涙が印象的だった」と、人々の感激を呼んだ。また、29票を獲得し、6位となった石川選手は、男子バレーを世界レベルにまで引き上げた第一人者。準々決勝で銀メダルのイタリアにわずかな差で敗れたものの、「世界と対等に渡り合う姿に感動した」との声が寄せらた。

9位には柔道個人戦2回戦でまさかの敗戦となった柔道の阿部詩選手がランクイン。「悔しい気持ちが伝わってきた」「五輪のむずかしさが浮き彫りとなった」との意見が聞かれた。

MVPとの比較では、阿部詩選手、森秋彩選手(スポーツクライミング)、吉沢恋選手(スケートボード金メダリスト)、小久保玲央ブライアン選手(サッカー)がランキングに加わった。

 

バレーボール選手の活躍も注目集める

活躍満足度調査(複数回答可)で最も票を集めたのは、卓球の早田選手。団体戦でともに活躍した張本美和選手(調査3位)、平野美宇選手(4位)とともに上位にランクインした。体操も男子団体で岡選手とともに、2大会ぶりの金メダル奪還に貢献した、最終演者の橋本大輝選手と第一人者の萱和磨選手も13位、23位とランキイングに名を連ねた。

さらに、メダル獲得はならなかったものの、バレーボール男子で石川選手とともに活躍した西田有志選手と高橋藍選手、キャプテンとしてバレーボール女子チームをけん引してきた古賀紗理那選手、日本選手初となる100メートルでの9秒台をたたき出したサニブラウン選手などの活躍も高い評価を得た。


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