トイレに入った時刻、着座した時間、排便の量、便の形状などの情報を、全て自動で記録・保存してくれるという。
パナソニックが今月19日、新たな「排泄センサー」の提供を今年3月から始めると発表した。介護施設などで活用してもらうことを想定。「排泄記録の自動化を通じて、見守り業務の負担軽減と入居者のQOL向上を実現していく」とした。
入居者の健康状態を考慮に入れた質の高い介護サービスを提供するためには、やはり排泄状況のきめ細かい把握・共有が不可欠。ただ極めてデリケートな領域であることから、入居者と職員、双方の心身の負担とならざるを得ないのが実情だ。
パナソニックはこうした課題の解消を目指す。新たに開発した「排泄センサー」は、排泄状況を自動検知してデータとして保存。これを一元的に管理し、パソコンやスマホで普段との違い、異変などを容易に把握できるようにする。
既存の便座を交換することなく、取り付けプレートを用いて簡単に設置できるところも魅力の1つだ。入居者が存在を意識しないで使えるよう、センサーが便器に隠れる設計となっている。