2018年7月4日 データ流量を日本地図にマッピング 情報研、SINET可視化作品を展示

情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII、喜連川 優所長)は、学術総合センター1階ロビーに、学術情報ネットワーク「SINET5」のトラフィック流量を日本地図にマッピングしたプロジェクション作品を6月18日から展示している。

NIIは、主要部門が入っている東京・一ツ橋の学術総合センターの1階ロビーで昨年から、NIIの情報学に関する研究成果の展示を行っている。今回新たに制作・展示しているのは、SINET上のデータ流量の推移を日本地図にマッピングし、可視化したプロジェクション作品「SINETARIUM(サイネタリウム)」。

一日の朝、昼、夜で、SINETを通じてデータが流れ、トラフィック量が変化していく様子を視覚的に表すとともに、その勢いを波とした音楽が奏でられる。また、作品に対して立つ位置によって、位置にあわせた全国それぞれの場所のトラフィックの様子が強調される。

日本の教育研究機関のアクティビティが垣間見えるプロジェクション作品展示は、一般の人々も見学することができる。展示期間は8月31日までの予定。

「学術情報ネットワーク(Science Information NETwork):SINET(サイネット)」は、NIIが日本全国の大学や研究機関などの学術情報基盤として構築・運用している情報通信ネットワーク。現在、850以上の大学や研究機関などが加入している。

2016年(平成28年)4月からは、国内の全都道府県を100Gpsの超高速ネットワークでつなぎ、国際回線も増強した「SINET5」の本格運用を開始しており、日本の学術コミュニティーにおいて不可欠なインフラとなっている。

NIIは、研究や事業の取り組みやその成果を社会に対して積極的に発信することに努めている。NIIでは今後も国内外に向けて活動内容の情報開示に取り組んでいく。


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