2017年4月7日 チョコレートが大人気、特に40・50代に集中 半数を超える女性がおやつを「ほぼ毎日食べる」― 日本公庫

日本政策金融公庫農林水産事業が1月に実施した「平成28年度下半期消費者動向調査」でおやつの消費動向について調査した結果、主に食べるおやつは「チョコレート・チョコレート菓子」との回答割合が65.8%で最多回答となった。年代別でみると、20代、30代よりも40代や50代の中年層での人気が高かった。また、おやつを食べる頻度については、女性では「ほぼ毎日食べる」との回答割合が51.2%と突出した結果となった。「おやつに求めるものは何か」を問う設問では、「おいしい」が86.9%で最も多かったが、44.4%で「安い」、40.6%で「食べやすい」が続いた。その一方で、「低カロリー」は13.8%、「安全」は17.9%と10%台に留まっている。

この調査は、今年1月1日から15日にかけてインターネットによるアンケートで行われたもので、全国の20歳代から70歳代の男女各1000人の計2000人が対象となっている。

 

「チョコレート」が最多回答

主に食べるおやつの種類についての設問(複数回答可)では、「チョコレート・チョコレート菓子」と回答した割合が65.8%で最も高く、次いで56.1%で「スナック菓子」、53.4%で「せんべい」、45.9%で「果物」が続いた。

年代別にみると、20代から50代では「チョコレート・チョコレート菓子」、「スナック菓子」が1位と2位を占め、次いで「せんべい」、「アイスクリーム・シャーベット」が3位と4位を占めている。一方、「果物」は70代では7割を超えたが、世代が若くなるほど低下し、20代では3割強となっている。

また、おやつに求めるものについて聞いたところ(複数回答可)、「おいしい」との回答割合が86.9%で最も高かった。次いで「安い」が44.4%、「食べやすい」が40.6%、「安全」が17.9%、「楽しい」が16.1%、「低カロリー」が13.8%で続いている。

 

半数を超える女性がおやつを「ほぼ毎日食べる」

おやつを食べる頻度については、39.4%が「ほぼ毎日」と回答しており、33.6%が「週に2~3回」、12.9%が「月に数回」、14.2%が「ほとんどおやつは食べない」と回答した。

男女別にみると、女性は「ほぼ毎日」が51.2%、「ほとんどおやつは食べない」が9.4%となった。一方、男性では「ほぼ毎日」が27.6%、「ほとんどおやつは食べない」が19.0%となっており、女性に比べて男性はおやつを食べる頻度が低い傾向となった。

一方、約2割いる「ほとんどおやつを食べない」男性が関心を持つような商品開発をすることにより、新たな需要開拓につながる可能性もある。

 

夕食後のおやつが3割超、価格は300円が一つの目安

おやつを食べる時間帯について(複数回答可)は、「15時頃」と答えた割合が63.3%で最も高かった。次いで「夕食後」が33.9%、「昼食後」が17.7%となった。夕食後におやつを食べるという人が3割を超えており、3時のおやつに加えて夕食後のおやつがある程度定着していることがうかがえる結果となった。

また、購入するおやつの価格帯(1回に食べるおやつ1人分あたり)を聞いたところ、「100円以内」との回答割合が27.7%、「101円~200円以内」が43.6%、「201円~300円以内」が20.6%となった。9割以上の人が300円以内と考えており、300円がおやつを購入する価格帯の一つの目安となっていることが分かった。

 

手作りおやつは少数派

手作りのおやつを用意する頻度については、「手作りはほとんどしない」が66.0%で最多。次いで、27.0%が「たまに手作り」、3.8%が「半分くらいは手作り」、2.6%が「だいたいは手作り」、0.6%が「いつも手作り」と回答している。

手作りする理由としては、「作ることが楽しいから」との回答割合が53.7%で最も高く、次いで「おいしいから」が46.3%、「安心だから」が41.3%、「喜ばれるから」が11.6%となった。一方、手作りをしない理由としては、「面倒だから」との回答が66.4%で最も多かった。このほかにも、「時間がかかるから」が39.9%、「既製品のほうがおいしいから」が34.4%、「作り方がわからない・作り慣れていないから」が20.3%となっている。


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