ワイズマンはスマートスピーカーに話しかければバイタルデータを記録できるサービスを来年1月から始める。入力ミスの防止や業務の効率化につなげられる利点を売り込む。スマートフォンの操作が苦手な職員や読み書きが不得意な外国人でも、スムーズに仕事をこなすことができるとPRしていく。
ワイズマンの記録・請求ソフト「ワイズマンシステムSP」のオプションサービスとして展開する。対応するスマートスピーカーは今のところ「Google Home」のみ。Amazonの「Alexa」やLineの「Clova」、Appleの「siri」などの対応については、使用条件やニーズなどを精査しつつ検討していくという。
バイタルの記録方法は、スマートスピーカーに「○○さんの今日の体温(あるいは血圧など)は××です」と言うだけ。記録用の定型文が用意されており、その言葉を使えば正確さが増すとしている。過去に記録したバイタルを音声で聞き出すことも可能。「○○さんの今朝の体温を教えて」などと尋ねれば答えが帰ってくる。Googleアシスタントを使えば個々の職員が携帯しているタブレットやスマホから記録・確認することも可能だ。
ワイズマンの担当者は、「事業所ではタブレットなどを使っていても、計測したデータをいったんその場でメモにとり、後からまとめて入力している場合も多い。ケアを行いながら記録もできる環境を目指し、できる限り手間がかからないように開発した」と説明。今後、音声で記録できる情報を排泄などバイタル以外にも広げていきたいとしている。
ワイズマンはこのほか、Bluetoothでタブレットなどとつなぐ体温計・血圧計から「ワイズマンシステムSP」にワンタップで計測データを入力できるサービスも、来月下旬からリリースする予定だ。