2024年8月2日 ジーニアス農業遺産ふーどコンテストでアイデア募集 農業遺産地域の魅力を発信、地域活性化を推進

農林水産省は、農業遺産地域の魅力を広く発信し、地域活性化を図る取組の一環として、農業遺産地域の高校生を対象に「第2回高校生とつながる!つなげる!ジーニアス農業遺産ふーどコンテスト」を開催する。現在、9月30日までの期間で、農業遺産地域の高校生を対象として、当該地域の産品を使った食品や料理のアイデアを募集している。

 

地域独自の生産技術や自然、伝統、文化を次世代へと受け継いでいく

日本国内に存在する32の農業遺産地域(世界農業遺産15地域・日本農業遺産24地域、重複7地域)は、伝統的かつ持続可能な農林水産業が営まれている貴重な地域である。

「高校生とつながる!つなげる!ジーニアス農業遺産ふーどコンテスト」は、これまで大切に守られてきた地域独自の生産技術や自然、伝統、文化をより多くの人に知ってもらい、次の世代へと受け継いでいくことを目的としたアイデアコンテスト。農業遺産地域所在の高等学校に在学する高校生を対象としている。昨年創設されたコンテストで、今回が2回目の開催となる。

 

募集要領

現在、9月30日までの期間で、2地域以上の農業遺産地域の産品と一般の材料を自由に組み合わせた、食品(例:缶詰、レトルト食品、乾物、調味料、菓子、飲料など)または料理のアイデアを募集している。

応募対象者は、世界農業遺産・日本農業遺産認定地域所在の高等学校(高等専門学校等含む)に在学中の生徒。応募単位は個人、またはチーム(1チーム最大3名まで)となっている。

応募されたアイデアについては、審査員6名による書類審査が行われ、ゴールド賞(1点)、シルバー賞(3点)、農業遺産地域特別賞(1点)が決定される。

ゴールド賞の受賞アイデアは、期間限定で東京都内のレストラン等でメニューとして提供される。さらに、受賞者をメニュー提供レストランにも訪れる東京2日間の旅に招待するとしている。

シルバー賞、農業遺産地域特別賞の受賞者には、農業遺産地域の特産品が贈呈される。

審査のポイントとして、ゴールド賞・シルバー賞は「ストーリー性」、「独創性」、「実現性」、「SDGs性」、「PR性」、「見た目」の総合評価を基に選定される。農業遺産地域特別賞は、各農業遺産地域の投票によって選定される。

また、受賞アイデアは、農林水産省のウェブサイト内「世界農業遺産・日本農業遺産」で公開するほか、農林水産省の公式SNSや展示会等のイベントでもPRするとしている。

表彰式は、12月12日にオンライン形式で開催される予定だ。

 

コンテスト名称に込められた想い

「世界農業遺産(GIAHS(Globally Important Agricultural Heritage Systems):ジアス)」と「日本農業遺産(J‐NIAHS(Japanese Nationally Important Agricultural Heritage Systems(ジェーニアス))の各地域の産品を掛け合わせるというコンセプトから、頭文字を取った呼び名を掛け合わせるとともに、高校生たちからユーモラスで地域活性化につながる天才的(Genius:ジーニアス)なアイデアが集まることを期待する意味が込められている。

「ふーど」には、食品アイデアの「Food」、さらに各農業遺産地域の独自性が生まれた根源となる「風土」の意味が込められている。

また、高校生と農業遺産地域、高校生同士、さらには農業遺産地域同士が「つながる」という意味、高校生のアイデアを通じて地域活性化に「つなげる」、そして農業遺産の未来への継承に「つなげる」という意味も込められている。


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