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厚生労働省は２４日、公式サイトの専用ページで、オンラインや電話などによる遠隔診療を行っている医療機関のリストを公開した。掲載された医療機関は、全国で約１万ヵ所。名称や連絡先、対応可能な診療科などが都道府県ごとにまとめられている。
オンライン診療は、ビデオ電話などを使って、医師が離れた場所にいる患者を診療する行為。厚労省は、新型コロナウイルスの感染を防ぐため、一定の条件を満たした医療機関について、従来は認めていなかった初診からの実施も特例的に認めた。ただ、掲載された医療機関全てが初診から対応してはおらず、その違いも一目でわかるよう作られている。都道府県別で実施する医療機関が最も多いのは、東京都の１１８７ヵ所だった。
専用ページでは合わせて、受診の手順も公表。具体的にはまず、かかりつけ医や最寄りの医療機関に診療内容を相談する。予約を済ませたら、ＦＡＸやメールを通じて保険証などで本人確認を行ったうえで、銀行振込、クレジットカード決済、その他電子決済等から支払い方法を選択する。
診察では、電話などで医師に症状を説明し、薬が必要な場合は薬局に処方箋を送付してもらう。薬局から服薬指導を受けることで、薬の配送を頼むことも可能だ。もちろん、電話やオンラインによる診療では診断や処方が困難な場合や薬局に行って服薬指導を受ける必要がある場合もある。
厚労省は今月１３日、初診からのオンライン診療を始めた。診療報酬については、対面診療の４分の３にあたる２１４点に決めている。向精神薬の処方など、認められていない処置もある。厚労省や日本医師会などは、対面診療を原則として、初診からのオンライン診療の解禁に難色を示していた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、医師の感染防止を図る観点から、時限的・特例的な措置として折れた格好だ。
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